
写真展会場を離れて帰路につく。
奈良までの帰り道にお昼を、と思って描いていた食事処は、東大阪・吉田にある「おたるラーメン食堂店」。
目的地と定めて、方角は一路、東へ、東へと車を走らせる。
上本町から今里を通り、東に見える生駒山を目指してまっしぐら。
新深江、長栄寺町、東高井田、御厨から意岐部、菱江、花園ラクビー場前を走る308号線。
その先は新町信号を左折れしたら外環状線の合流できる。
左折れすぐに東荒本。
右は石切に繋がる道である。
で、吉田は、どこの信号を曲がれば行けたのだろうか。
またいつか食事にありつけるだろう。
お腹も減った正午時間の午後12時半。
右手に丸源のらーめん看板にふらっと入った店舗。
数台の空きがあった駐車場に停めて入店したラーメン店の丸源ラーメン東大阪みくりや店(※東大阪市御厨東)。
ずいぶん前になるが、同グループ店の熟成醤油味の肉そばを食べたことがある。
たしかセットに鉄板玉子チャーハンとともに食べた記憶。
量が多くてお腹いっぱいになったことがあるから、今回は別ものを注文しよう。

玄関に立ててあった期間限定の熟成醤油肉わんたん麺(税抜き790円)もあるが、雲呑が入ってほぼ800円なら、ランチにするか・・。
丸源ラーメンはどの店舗も口コミ数が多い。
多いから、旨いとは限らないが・・・
さてさて、注文はどれを組み合わせてみようか。
おいしいからあげランチなら税抜き830円であるが、どんなラーメンでもなく、その830円に食べられるラーメンはただひとつしかない。
メニューにある熟成醤油ラーメンだけである。
じゃぁ、単品ならいくらなの?丸源ラーメンHPメニューによれば税抜き650円。
ではから揚げ2個も単品値段は、これも丸源ラーメンHPメニューによれば税抜き290円。
写真では4個入りのように見えるが・・・。
単品買いよりお安くなるランチメニューに決まった。
さて、問題はご飯である。
お腹は高齢化によって受付消費量は衰えている。
椀盛りの半分にお願いしますと店員さんに伝えたら、盛りは小サイズになっていますが・・、小サイズの半分では?と、首を傾げられたので、そう伝えたら納得された。

味替えの調味料は目の前にある。
丸源商店特製のどろだれラー油、野沢菜醤、揚げにんにくに酢、胡椒などがある。

カウンター席は、コロナ対策に施した半透明の遮蔽板。
正午の時間帯でもゆったり座れる間隔の距離が絶妙。

から揚げよりも先に配膳された白ご飯と熟成醤油ラーメン。
半割りの煮たまごに四角く大きな一枚の海苔。
でっかいチャーシュー肉に厚めのメンマが3本の熟成醤油ラーメン。
650円ラーメンに半分であるが、煮たまごに大きな海苔を盛っているお店は多くない。

味が楽しみな熟成醤油ラーメンに、まずは胡椒を振りまく。
欲しいのはにんにくだ。
これまでいろんなラーメン屋さんに食事をしてきたが、カラカラに揚げたにんにくチップも少なくない。
にんにくを正味味わうなら生にんにくであるが・・・
一口入れた熟成醤油ラーメン。
どぎつい味でなくやさしい味の熟成醤油ラーメン。
二口、三口、四口・・・。
旨いからずずっと食べてしまう細くて固い麺。
旨いスープに絡んだ麺も旨い。
子どもでも十分味わえる一般的な優しい醤油あじであるが・・・
そこへやっと届いた千切りキャベツがついているから揚げ。
思っていたよりもコンパクト。
この大きさで2個って他店舗とは勝負にならない。
さて味はどうなんだろうか。
まま美味しく食べられる丸源のから揚げ。
小、小サイズにご飯が美味い。
ご飯がすすむ、ということはから揚げも旨いということだが、旨みにコクは他店舗(※魁力屋・まこと屋)よりも劣る。
カリコリの皮に鶏肉ジューシーさはあるが、旨みが物足りない。
香ばしさもちょっと弱いのに、箸がすすむ。

味替えに選んだ一つ目は、野沢菜醤。
ちょっとだけの盛りにして正解。
これだけで十分な辛さが発揮される。
菜は野沢菜であるが、これぽっちも野沢菜感のない辛みがすべての野沢菜醤。
名称は野沢菜醤であるが、これは辛味噌仕立て。
“野沢菜辛味噌醤“の名前に換えてくれなきゃ。思ったよりも強い辛味噌だれ。
これならニラの辛味噌醤も欲しくなってきた。
自宅でつくってみたくなったニラの辛味噌醤。
夢が拡がるなぁ。

続いてトッピングした調味料は、どろだれラー油。
甘さを感じるどろだれラー油。
野沢菜醤の辛みとは、また違う旨い辛みのどろだれラー油もまた正解。
両調味料が混ざった熟成醤油ラーメンが、旨くなった。

スープがさらに旨くなったから、麺をすする速度も速くなる。
ぐいぐい引っ張られる野沢菜醤+どろだれラー油味の熟成醤油ラーメンが美味い。
麺が美味かった熟成醤油ラーメンであるが、難点は二つ。
ひとつは厚切りのメンマ。
旨いのは美味いんだが、繊維筋が多い。
歯に挟まってばかりのメンマ。
一度、業務スーパーに売っている厚切りのメンマを食べてごらん。
味付けも格段の差がある業務スーパー売りの厚切りメンマ。
1袋が128円くらいで入手できる。
もひとつは、もひとつの味だったチャーシュー肉。
何?この肉。
臭くて食えない。
無理やり口に入れて食べたが旨味もないチャーシュー肉。
これこそ熟成してくれなくちゃ・・・と、思った。
(R4. 9.21 SB805SH撮影)