
令和5年2月4日に開催する、と知って出かけた会場は奈良県コンベンションセンター・天平ホール。
ホールは知事など主催関係者の挨拶があり、また、優良組織表彰もある。
特別な時間枠に登場した笑い飯・哲夫の基調講演もある農村振興シンポジウム。
申しわけないが、哲夫の話題。
奈良テレビに毎週の番組をもつ本数は数本。
吉本興業の後輩、若いもんへのことば遣いは聴きとうない。
”いじめ”に近い言動に辟易。
だから、当該の番組は見ない。
どっちにせよ自慢話が多い哲夫。
基調講演テーマは「笑い飯 哲夫の農業のススメ~農村地域には魅力がいっぱい~」。
予想通りの自慢話に辟易していた。
哲夫の話題は、お爺さんから親父が継いだ稲作・稲刈り。
その後に哲夫がすべてを継いだそうだ
農作業のアレコレを体験的に話す。
あれぇ、しゃべりながら身振り手振りに、左手、上下逆にするのはおかしい。
フツーの位置なら持ち替えなどなくとも刈込み重ねられるから効率えーとか・・・
なんせ早口でしゃべるから、要点がさっぱりつかめない。
漫談それとも本業の漫才おネタであれば、どないも思わないが、基調講演にソレはないでしょ。
連続性のない言葉やから何を言いたいのかさっぱりわからん、とアンケートに書いて投函した。
講演の次はパネルデイスカッション。
ディスカッションテーマは 「農で奈良を元気に~農村と都市を結ぶ架け橋をめざして~」。
コーディネーターに近大農学部農業生産科学科准教授・大石卓史氏。
パネラーの一人は木谷ワイン。
天理の荒れた土地からつくりあげたブドウ畑をもつ木谷一登氏の体験談。
'銀行員から醸造家へ転身された木谷一登氏は、農業のこれっぽちもしなかったそうだが、困難を乗り越えて立ち上げたワインつくりにワイナリーも。
奈良県初のワイナリーとして自社醸造を進め、2023年には「奈良ブラン」や各種の地域ブドウを使ったワインを意欲的に手掛けている。
40年前、五條の地にはじめた食事処。
現在は農家レストラン「ばあく」の経営代表泉澤ちゑ子さんもパネラーの一人。
嫁入りした旦那の土地畑などもあったが、正業だった養豚を地域の人らとともに立ち上げた。
田原本町の多地区。
4年前に立ち上げた多集落営農組合女性部部長の中井登志子さんも話題提供。
それぞれの方たちがすごく大切なお話をしてくださった。
基調講演よりも中身が濃い、モチベーションがあがるパネラーさんたちの思い・ことば。
聴講した内容は学び。
執筆してきたブログ記事にも繋がるような気がしてきた。
でも、手を広げるに時間的には余裕がなく、ちとむつかしい。
さて、県営プール跡地に建設された奈良県コンベンションセンターに天平ホールのイベント聴講もあるが、盛り上がりを支えている団体が屋外に集っている。
存じている団体は、奈良県食と農の振興部農村振興課・奈良県農村地域づくり協議会に参加。
協議会の主な活動と役割は、「奈良県内の農村資源を活用した地域おこしや伝統行事の伝承、都市住民との交流活動を支援」。
また、「県内の各地で活動する地域づくり協議会や保全グループが会員として参加し、情報の発信や活動のサポート」。
各地域の取り組みは公式ホームページの「魅力いっぱい! 奈良の農村」に会員紹介している。
不思議と繋がりができた各地域の団体は、奈良市高樋町の町思会、大淀町大岩のおおいわの里山を守る会に天理市南檜垣町の南檜地域づくり協議会。
それぞれの地区に繋がったのは地区の伝統行事の記録取材からだ。
地区の行事調査から存じた地域活動の数々。
支援に直接携わることはないが、暮らしの民俗を教わることもある。
活動にSNS。
代表的なFBを立ち上げ、活用している会は、高樋町の町思会とおおいわの里山を守る会がある。
こうした地域活動の会の方々が集まった会場は、奈良県コンベンションセンター・天平広場が会場。

建物の構造からか、西から吹く風が素通りする吹き抜け構造の天平広場。
天平広場にテントを立てた各地域のポケットマルシェ。
開店したマルシェに顔出し表敬訪問。
おおいわ結の里で買った森ちゃん家がつくられた自家製の天日干しの梅干し。

500円カップの小梅を食べたくて買った。
自宅でつくっていた男性は、結の里の管理担当のN家前にある森安幸さん。
梅干しの話題から、家の屋外にある井戸の話。
かつては井戸替えしていた、と話してくれた。
井戸底まで8メートル。
お爺さんが居られた時代に一人が入ったが怖かった、という体験談。
8月7日は盆入りの日。
井戸替えをされるなら取材したい、と申し出たら許可がでた。
結の里でも売っていた手つくりの健康「足半(あしなか)」は、ここでも販売していた。
忙しくなった結の里の管理担当のNさんに代わりに別の担当者が就いたようだ。
そのNさんがつくってきた「足半(あしなか)」を語る。
「寝るときに履く足半(あしなか)は柔らかい生地。普段履く足半(あしなか)は固めの生地」。
ジーンズ生地がいいらしい。
足半(あしなか)は、ちょっとした端切れ生地では作れない。
デザイン・柄を揃えないとあかんらしく、反物生地が求められるが、入手に仕入れはどうしているんだろうか。
今は施設に入所暮らしをしているおふくろが着られなくなった和服がいっぱいある。
必要であれば、結の里に寄託することも考えなあかん時がきた。
ただ、高価な着物があるとわかれば、買い取り屋などに売ることも考える。
そうした場合は、おふくろの介護費用に充てる可能性もある。
そんな話をしていた今後のこと・・・
ここテントマルシェの売り物は、小梅に足半(あしなか)のほか、ハタキ・卓上モップ・筆ケース・大岩の里山風景ポストカードもある。
南檜垣営農組合は、作物が多くあり、加工品もある。

2月11日の来週に行われる「青豆まつり」がある。
地域の特産品である青大豆の“あやみどり”の普及と消費拡大を目的とした地域交流イベント。
青豆で思い出す11月ごろの味間の収穫祭。
今年に結婚された新婚さんの家に行って、子どもたちが新米藁で作ったデンボをその家の門口の地面を叩く。
「イノコの晩に モチ搗かん家は おうちのねーさん起きなはるか 寝てはるか・・・」の詞章を思いだした。
滅多にない新婚さんの家。
空白期間が長ければ長いほどに記憶は遠のく。
イノコは猪の子。
ウリ坊が走り出す猪の子の子だくさん。
集落の反映とともに、村人の数も多産を願って、土地を叩く。
子どもたちが叩く道具は収獲した新米の稲藁でつくる”デンボ”。
お家にも子孫繁栄、集落にも子孫繁栄を願う民俗行事もあるが、本来は食。
亥の子の日に青豆を潰して餠に包む。
餡子はなく、すり潰した青豆に砂糖を入れて甘くて美味しい亥の子の餅をつくる。
かつては多くの家でしていた亥の子の日に食べる亥の子のくるみ餅。
くるむ(包む)からくるみ餅という亥の子のくるみ餅。
ちなみにいくつかのお家で食べさせてもらったお家つくりの亥の子のくるみ餅。
奈良市・茗荷町のイノコのクルミモチはきな粉まぶし。
きな粉の原材料は青大豆。
石臼で潰す豆は茹で大豆でつくる。
宇陀市・室生下笠間のイノコのクルミモチも原材料は青豆。
現在はミキサーで潰すが、かつては石臼挽きで潰して砂糖をまぶす。
新穀のモチ米で搗いた餅にくるんでつくるイノコのクルミモチ。
「青豆まつり」に相応しい亥の子のくるみ餅をつくって売り出すことはどうでしょうか、と組合代表のMさんに提案してみた。
そのことはともかく、今日のテントマルシェに売っていた味間芋。
煮込み味間芋は、私の好物。田原本町の味間の地で栽培された芋を味間芋という。
その産地栽培に関係するのが南檜垣営農組合。
私も食べたことがある美味しい味間芋の栽培地。
味間芋は一般的なサトイモよりもきめ細かく粘り強い肉質。
ねっとり、とろける食感も嬉しいが、皮を剥く際に手がかぶれにくい特徴をもつ。
すぐ傍のテーブル椅子に座っていた奈良県のS職員さんに出会えた。
奈良県食と農の振興部農村振興課・奈良県農村地域づくり協議会を担当しているSさんも、また行事取材で伺った地域で知り合った世話人。
行く先々にご縁をいただく民俗文化の調査・記録は拡がるばかり。
ちょっと休憩されていたSさんにも伝えた青豆でつくるイノコのクルミモチ。
それもあるが、私が調理している”しめさばつくり“が、えー学びだと、いう。
なるほど、それもある。
サバといえば、むしろ食の民俗文化にサシサバがある。
S家にクルミモチもあるし、昨年は立ち寄った都祁白石で営業しているショッピングセンターたけよし店で買ってきたサシサバ。
2尾も買ったというサシサバ文化もある。
食の文化は民俗の文化。
さすがに理解されている。
そうそう基調講演の席である。
天平ホールに空いている席を案内してもらった列に、なんと大和郡山市・上三橋の飯田喜代視さんがおられた。
ならグリーンファームを立ち上げ、主に鶏卵生産から美味しい「ミネ卵 極」を販売に、農業も営まれている飯田喜代視さんは、春日大社とは深い関連があり、今も大和士参勤春日講 代表幹事も務めている。
平成22年の12月15日に行われた春日若宮おん祭の大宿所祭に訪れていた。
御湯立の式(みゆだてのしき)の廻りを囲むくらいに多くのカメラマンがレンズを構える。
飯田喜代視さんら大和士参勤春日講一行は、御湯立の前に“ソゥネッタン”とも呼ばれる巫女が腰に巻くサンバイコを結っておく。
こうした縁の関係は後年においてもなにかとご縁が繋がることもある。
さまざまな方たちと出会い。
今日の方面に車を停めていたイチネンパークOnePark。
奈良市市役所にいちばん近い位置にある駐車場に戻った。

利用時間は、午後12時57分~午後4時9分に支払いは500円。
大都会の大阪中心部の駐車場なら数倍に膨らむだろう。
(R5. 2. 4 SB805SH撮影)