前夜にとらえた殻破りのクマゼミ。
時間をかけて、地ずりの簾に、階段を登るかのように(※実際は見ていないが・・)、ある程度の位置につけば、旅立っているだろう、と思っていた。
雨戸を開けた午前7時。
想定の位置にはクマゼミの姿はない。
出発地点に脱け殻を遺して旅たった。
そう判断したが・・・
いつもの定位置に姿はなかったが、さらにその上、40cmにクマゼミの姿を確認した。
脱け殻を遺した出発地点から、およそ1mの位置に停まっていた。
ひと晩かけて、移動したクマゼミ。
飛び立つ前に、姿を収めたい。
数回、放ったシャッター押しに驚いたのが、簾からぱっと飛び立った。
ところが、そのクマゼミは、巣立ちに失敗。
地面に落下・・・・・と、想定したが、そうではなかった。
脱け殻を遺した出発地点下辺りに難着陸。
簾に助けられたクマゼミ。
用事を済ませて見た、そこには姿はなかった。
無事に飛び立ったクマゼミ。
数時間後、シャワシャワ・・・シェミシェミシェミ・・。
大きな隣家の樹木から発したシェミシェミシェミ・・
にぎやかさを通り越して、やかましいくらいの鳴き声
夏休みに入った季節を確信した。
(R4. 7.22 EOS7D撮影)